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東北縦貫線開業について思うこと

 JR東日本は9日に、2014年度末に現在上野止まりになっている宇都宮・高崎・常磐線の列車を東京駅に乗り入れるための『東北縦貫線』を開業させ、愛称を『上野東京ライン』とすることを発表しました。

 東北縦貫線は東北新幹線上野〜東京間延伸の際に一部の線路が剥がされて直通ができなくなっていました。なのでこの開業は実質上復活開業ということになります。

東北縦貫線開業で大きく変わる首都圏のJR線

 東北縦貫線開業で変化が予想されるのは、次の事柄です。

①上野駅が"ターミナル"から"中間駅"になる

②宇都宮・高崎・常磐・東海道各線の列車のさらなる"長距離化"

湘南新宿ラインとの"競合"

 

 まずは①から。東北縦貫線が開業すればほとんどの列車が東京方面に直通し、上野止まりの列車の本数が非常に少なくなることが予想されます。

なので乗り換えるために降りる上野駅から、通り過ぎる上野駅に変貌することが予想されます。また、現在の13番線〜17番線は東北縦貫線の開業と、寝台列車の廃止によってホームの整理が行われ、場合によってはホーム数を減らすことも考えられます。

 次に②です。現在も宇都宮・高崎・東海道線は湘南新宿ラインの運行、更に常磐線は勝田行き・高萩行きの普通列車が運行されているので長距離運行が多いですが、東北縦貫線の開業によって今まで上野止まりだった列車の走行距離が更に伸びることが予想されます。これは利用者にとっては乗り換えの必要がなくて便利なのですが、ダイヤの乱れに弱くなるという欠点があります。また、乗務員の勤務時間が伸びることも予想されます。

 次に③です。現在、湘南新宿ラインは赤羽から池袋・新宿・渋谷を通って横浜方面へとつながっています。東北縦貫線は赤羽から上野・東京・品川を通って横浜方面へとつながることになります。経由は違えど、行き先は同じです。なので私は東北縦貫線は次のような運行体系になると予想します。

宇都宮線からの列車の多くが東海道線横浜方面へ直通する

高崎線からの列車は一部のみ横浜方面に直通し、ほとんどが東京または品川止まりとなる。

常磐線からの列車も一部のみ横浜方面に直通し、ほとんどが東京・品川止まりとなる。

 このように予想する理由は、湘南新宿ラインとの関係です。現在湘南新宿ライン宇都宮線系統は横須賀線と直通しています。また、高崎線系統は東海道線と直通しています。ここで、あえて競合している高崎線系統の列車を増やすとは考えられないので、現在の東京止まりの列車を東北縦貫線に振り分けると考えると、その多くが宇都宮線系統となると考えられるからです。また、常磐線系統については、現在上野駅止まりの列車のみなので、あまり横浜方面直通列車を増やすことができるとは考えられません。

まとめ

 以上より、開業のメリット・デメリットを考えてみました。

メリット:上野駅・東京駅止まりの列車が直通することによって利便性が向上する。

デメリット:長距離化により、ダイヤの乱れに弱くなる

 決してメリットばかりではない東北縦貫線の開業。今後の詳しい運行体系の発表が気になります。

(執筆:G_siemens